白寿の祝い
3月20日(日)、大坂の駅前第3ビル32Fに在るイセエビ料理「中納言」にて親戚のおばちゃんの「白寿」の祝いがあった。
おばちゃんは大正6年3月20日生の萬99歳。小生の従姉に当たる人である。
とにかく元気。驚異の健康である。今でも毎月1回は野崎観音に在る、先祖の墓参りを欠かさない。なんと、120段ある野崎観音の階段を杖なしで一人で上り下りする。流石にここ1年くらいは登りは少しきつくなって来たとの事で、タクシーを利用する様であるが、下りは平気。今月も普通に下って来たとのこと。そんなのだから、頭も口もしっかりしたもの。自分のことは自分で、どころではない。何かと面倒を見て来てくれた甥家族と同居しているが、この甥(82歳)の昼食は未だ100歳のおばちゃんが作っているという。
これぞまさにビックリポンである。
祝いの席で、「おばちゃん、元気で長生きの秘訣は・・・?」と尋ねると、おばちゃん曰く「そんなもん何もない」の一言。「何もないことは無いでしょうが・・、やっぱりストレスがないのかな・・、DNAが一番かな・・」、外野席から色んな意見が出る。するとおばちゃんが一言ポツリと云った、「先祖を大切にしてきた事かな」。
あーそうか・・・。小生にとっては重い一言であった。「先祖を大切にする」、云えるようで中々言えない言葉では無かろうか。
日々の雑事に追われ、小市民は先祖の事はついつい忘れがちになる。それを、如何なる時にもキチッと意識して生きるという事は、多分、自分を自分でキチッと律する事につながっているのだな、と思った。
そう云えば、おばちゃんは田舎(隠岐)にいる時から、毎朝の墓参りを日課とし、親戚に何かあると、いの一番にかけつけ色々とお世話をしてくれる人であった。
先祖をおもい、周囲の人を大切にすることが、ひいては自然と自分の健康につながるのかも・・、そんな事をおもい知らされた白寿の祝いであった。