調査会社の社長ブログ

東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

人事調査

 今日午前中の話。 ”社長電話ですよ・・・”、懐かしい友人からの電話(元の職場の同僚であった友人(元調査員))。

 「松ちゃん元気?、ところでチョット悪いんやけど、 某人の大学の卒業と勤め先の確認できへんかな・・?」、「何それ」、 「いや、一寸仕事の関係なんやけど・・・、 平成5年の○○大学卒で○○会社に13年ほど勤めていたと云う人なんやけど、どうもオカシイねん」。

そんなこと自分でやりーや。昔取ったきねづかで・・・」、「うん、それが自分なりにやってみたんやけど、学校は、それは個人情報なんで・・ 等と最もらしい理由をつけて応えてくれんし、会社に訪ねても、個人のことは・・・とかで何も判らんのや。 何か昔と違ってえらいことになってるねんナー?」

そやで・・・、昔とは全然違ってきて、個人の事は何も判らなくなってるねん。 確認するシステムが個人情報保護を理由に、全てシャットアウトされつつあるねん」、「ほなどないすんの・・。個人の事は何も言えんという事は、逆に云えば個人の事は何でもかんでも云いたいほうだいかいな・ ・・?」、「そや、だから俺、最近腹たちまぎれ云うてんねん。 東大卒や京大卒が一挙に倍増するデーって・・」、「何でそないな事になってん?」、

そら、人権の有識者とか・・色々賢いお方が集まって、卓上の空論でやるからこないな事になるんとちゃうか?。今は、 戸籍住民票も取れんしな・・。成りすましなんて簡単に出来る世の中になってるねん匿名社会とか云われて、個人情報保護の行き過ぎを一時非難する声もあったが何時の間にか、 個人の事は答えないと云うのが定着しつつある。事なかれ主義の典型だネ・・。 警察なんか退職者は勿論、現職でも居るかいないかさえ云わない。 自分らが調べる時は個人情報保護も人権もプライバシーもあったものではないが、自らの事になると徹底して隠す。だから、” 元○○警察で刑事していた”などと大洞吹いても絶対OKやで・・・。幾らたずねても居たとも居なかったとも云わないんだから・・・」、

そんなアホな、住民票も戸籍も見れんわ、学歴も職歴も確認できんわ、エ、 それでどないすんねん。名詞なんか何ぼでも作れるんやで・・、確認できんちゅうことは、何でも有りかいな。結婚離婚を何回繰り返していても、 本人が初婚と云えばそれまでか・・」、

そやで・・、個人の事を確認しよう思うたら、本人にその為の承諾を貰わんといかんらしいわ・・・。 しかも書面で貰わんと、確認に必要な本人承諾の証明がでけへんねん」、

「えらいこっちゃなー、と云うことは何か、商取引でも何でも、 相手の事を知ろうと思えば、相手に調べさせてもらうよってに、その為の承諾書をお願いします、って云うわけ。  そんなアホなことがあるかいな・・、これから取引しようとか、付き合いしようとか、名詞だされて大きな話されても、 相手の事を本当に知ろうと思うと、調べさせてもらいますよってに、調べてもらって結構です、 という意味の書面を書いて下さい、なんてお願いするんか・・? 」

そういう事になるわナ・・」、「そら一寸おかしいちゃうか・・、相手の確認もまともにできんで、それで騙されたらどないすんねん」、

そら、騙された方がアホやねん」、「騙された方がアホやいうても、調べられへんのやろ、そらおかしいわ・・・」

 こんな話で延々30分。結局何とかやってみよう、と云う事にはしたが、奴さん、調査料など全く眼中にない。時代錯誤もはなはだしい・ ・・?。

 誰が・・、どっちが・・、二人ともや・・。人権の有識者にこっぴどく叱られそう。

 だが、幾ら自分なりに勉強しても、こうした「人に関する調査」を、個人情報とか人権、プライバシイを理由に出来なくしてしまうシステムや考え方 (否定する考え方)はどうしても理解できない。納得がいかないと云うよりも、「人を調べてはいけない」などと云う考え方がまかり通る世の中になったら、 いったいどんな事がおこるだろうとそら恐ろしくなる。多分、詐欺や契約違反など民事訴訟は倍増で、弁護士はウハウハかもしれないが。

有識者曰く、 「人を調べてはいけない」などと云う法律は作っていないし、 そのような指導もしていない。ただ、採用調査は差別につながるおそれがあるから「ダメだ」といっている。結婚調査も、 差別につながるおそれがあるから「ダメ」だと云っている。戸籍も住民票も、使い方によっては差別につながるおそれがあるから「ダメ」 だと云っている。

 確かに使い方によっては「つながるおそれ」はあると思う。かと云って、つながるおそれが有るものは「ダメ」としたら、 世の中の大方のものは「ダメ」という事になる。

 包丁や剃刀やハンマー等を凶器とした殺傷事件は多くあるが、 包丁や剃刀やハンマー等の製造や使用を禁ずる行政指導などは聞いたことがない。ところが「差別」となると、つながるおそれのあるものは全て 「ダメ」であり、人権団体のみならず行政も徹底した指導をしている。人の差別は、奥深く非常に微妙な問題であり、その事は重々承知している。 しかし、かといって「人事調査」を否定して差別がなくなるものではない。

 「差別」をなくすための啓発運動を批判するような考えは毛頭ないし、自らも啓発活動には積極的に参加しているつもりである。ただ、 「人事調査」を否定するような考え方には、これからも、はぐれ狼の如く吠え続けて行こうと思う。

 

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