調査会社の社長ブログ

堀本沙也乃ちゃん殺害事件に思う。採用調査と使用者責任。

またも幼児殺害という痛ましい事件が起こった。世の中いったいどないなっとるんじゃ・・怒り心頭でまたまた血圧が上がる。

堀本沙也乃ちゃん殺害のニュースを聞くと同時に思った。「この塾はもうダメだ」と。師が師弟を殺す、しかも小学校6年生の子供を。

塾講師の荻野容疑者は、過去窃盗未遂から暴力事件を起こし、大学から停学処分を受けていた過去があるという。しかし、会社(塾)は、 停学中の荻野を講師として採用していたものである。

もし、これがアメリカであれば「ネグリジェント・ハイヤリング」と言われる考え方で、塾側の使用者責任が徹底的に問われ、 多分数十億の損害賠償を請求される事になるでしょう。

「ネグリジェント・ハイヤリング法」とは、求職者の職歴調査を行っていなかった為に生じた使用者責任の問題です。所謂、入社前に、 求人企業が求職者の経歴調査(採用調査)を正確に行っていたかどうか、その事が使用者責任の大きな分かれ目になるのです。今回の 「沙也乃ちゃん殺害事件」でも、塾講師として相応しいかどうか、採用前にキッチリと調査したが、過去に暴力事件などを起こした経歴はなく、 性格的にも変質者的な要素が全く判らなかった場合と、求職者の申告のみを信じ、何らの調査もせずに採用したケースでは、 使用者責任の度合いが全く違う、という考え方です。

従って、米国では入社前の採用調査は、採用マネージャが行わなければならない最低用件の一つになっているが、日本は 「採用調査は差別につながるおそれがあるからしてはいけない」と厚生労働省が必死になって行政指導している。いったいこの差は何だ・・・。 そして、この事件である。

人権とかプライバシーとか個人情報保護とかの名のもとに、最大の人権が侵害されたのである。 国は勿論のこと、企業も、一方的な人権論者や団体のいう事のみに唯々諾々とするのではなく、 使用者責任が今後より一層問われる時代になることを考え、真剣に論議してもらいたいものである。

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トラックバック時刻: 2005年12月26日 19:09

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