デューデリジェンスと信用調査の違いについて
中小企業のM&A関連のトラブル、色々と世間を騒がしたこともあり、中小企業庁が「中小M&A市場改革プラン」を策定したのは2025年8月。過去は「ハゲタカ型」などが有名で小説をはじめ、ドラマや映画になったのは皆様御存知の通り。最近だと吸血型M&Aなどと云われ、手を変え品を変え様々なトラブルは耐えない。
M&Aで多額のお金が動いたあと、もしくは契約後に失敗をしないため、専門家を入れて確認に確認を重ねるわけだが、この「確認」が意外と落とし穴なのである。
一般的にM&Aを考える企業が行う対策は以下。
1,契約書の締結
全ての取引の基本となるこの契約書の確認は当然弁護士が行い、不当に利益が阻害されていないか、一方的な内容になっていないか、法的に守られているかなどを確認する。
2,実態確認
相手方の社長はどのような人物か?社屋はどんな感じか?設備は?と現場に足を運び、オンラインではなく実際に会って話をする。
また決算書や、従業員の労働契約書などを見せてもらい経営状態を確認する。
3,デューデリジェンス
第三者が(弁護士、会計士、コンサル会社等)相手企業にヒアリング、面談を行う。
中立的立場から話を聞くので、矛盾があったり、非現実的な内容には気づきやすい。
あとはそもそもM&Aの話は、銀行などの金融機関から持ち込まれることも多く、これまで付き合いや信用がベースにあるので、結局はそこが安心材料の大半を占めていたりする。
さあ、ここまでやるのに数ヶ月。やれることはやった。何かあったとしても大きなトラブルにはならないだろう―――
でも起こるのだ。1~3に巧妙に仕掛けられた落とし穴があったのか?ヌケモレがあったのか?
いや、違う。
足らなかったのは
―――相手先企業の世間からみた”実態”である。
例を出そう
たとえば採用試験。
履歴書、職務経歴書も必要事項全て記入し提出してもらった。
紹介会社からの推薦文もある。
面接も2度、現場担当と責任者が行った。
それでも入社後にミスマッチが起きる。なぜか?
それは多方面から確認したようで、結局は同じ方向からの同じ確認を何人もで行っているだけなのだ。履歴書も職務経歴書も本人が提出するもの。紹介会社の推薦文も候補者を入社させたい紹介会社が、本人からヒアリングした内容。面接官が聞いた話も本人から・・・。それでその人がわかるだろうか。本人から聞いた話と、別の人がその人を語った話。そこに生じる差異が実は重要であったりする。そのズレが問題になる場合というのがそこそこの割合で発生してますよ、というのがバックグラウンドチェックを行う意味なのである。
(「バックグラウンドチェックとは?https://www.ks110.com/koyou/index.html」)
これが企業同士になっても基本は同じことではないかと思っている。
相手企業から提出してもらうもの。相手企業を売り込みたい会社が言ってくること。相手企業の人に直接聞くこと―――。それで実態を把握しているだろうか。
弊社が行う信用調査は、その企業を知る、その周辺から話を聞いて報告書を出すのである。実際の販売先、仕入先、過去の取引先、お隣の工場、企業・・・。そこで語られるその企業が、実態の一面を(かなり大きな一面を)占めることは想像に難くないはずだ。
人でも会社でも、相手を知ろうと思ったら、実はその人の周囲や今を形作ったこれまでを知ることは重要なポイントであると改めて思い直す今日このごろである。
企業信用調査・バックグラウンドチェック専門機関の株式会社企業サービス








