調査コラム

企業サービスの調査コラム

帰りの新幹線で(余談)

コラム 2026/05/24

弊社は本社が大阪であるが、仕事は東京に拠点がある企業からの依頼が多い。人口分布から考えても当然である。

 しかし調査会社は大阪本社の会社が多い。なぜか。そもそも調査会社の発祥は渋沢栄一だとか、商売の街だったからとか、戦後の混乱や闘争は神戸や大阪が多かったから・・・など諸説ある。普段仕事をしていて、その由来をもっともだと感じたり、関西のほうが調査業がやりやすなど感じたことは一度もなく、現在もこうして東京と大阪を行き来する生活であるが、その移動時間は嫌いではない。PCで仕事をすることも多いが、道中の半分は本を読む。昨年までは東京の新幹線入り口にそこそこの広さの本屋があり、丸の内出口側にもあったが現在駅構内が改装中ということでどちらもなくなっている。現在、カフェと併設されたわずかなスペースに本を売っている店があるだけ。先週大阪から持ってきた文庫本は読んでしまったし、わずかな選択肢の中から何を読もうか本棚の前に立つ。大半はビジネス本。あとは漫画の最新刊と推理小説か短編小説。普段読まないものをと新しい作家を手に取るのもいいが、そういえば読んだことがなかったと「自分の中に毒を持て」岡本太郎著(新装版)を購入する。手ごろな厚さで道中で読み切れそうなサイズ感でもある。

 読み進めて、いつ名古屋駅について出発したか覚えていないほど、没入した。岡本太郎っていつの人だっけ?文中に坂本九が登場したり、徴兵された話が出てきたり、かと思えば西洋の女性たちと同棲を繰り返す話が出てきて、ただその別れは戦争が激しくなったためだったり・・・頭の中で時代がぐちゃぐちゃになった。岡本太郎ってフランスにいたの?18歳で留学するってその時代に?同棲を繰り返してって、戦前の日本男児でそんな感覚あったの?で、徴兵されてお国のためにと戦ったの?アイデンティティ、どうなってんの?と。

そもそもまず岡本太郎についての知識がなさ過ぎた。岡本太郎=太陽の塔、くらいで「芸術は爆発だ」という、一般人には理解不能な天才肌の芸術家、という認識。最近は何を読んでも仕事に結びつけて考えていて、ここまで純粋に人間としての命をぶつけて燃えるように生きようとする感覚に“あてられた”感じがした。生身で実験を繰り返して妥協することを許さず追及する人生。「絶望した」という言葉が端々に出てくるが、それは仕事で窮地に追い込まれたとか、破産したとか、交際関係で騙されたとか、そういう何かの目的の過程で挫折することではなく、自分の生身そのものの可能性を追求する中でその道が絶たれたことを指していた。芸術を仕事の文脈で語ったり、文学を何かの例えで引用したりすることがあるが、そこに書かれていたのは全くの別世界だった。

なんの構えもなく読んだ世界。まだまだ知らない世界は多くある――

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