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2008年06月27日
戸籍
■社長日記■「社長、お兄さんから電話ですよ・・」、「もしもし・・」、 「頭にきた・・・」、可也、怒っている様子、「お前、町長に電話して頼んでくれんか・・・」、「何、それ」・・・。詳しく事情を聞いてみると、 こう云うこと。
仕事の関係で急にオーストラリアに出張しなければ成らなくなったらしい。 ところがうっかりしていてパスポートが切れているのを忘れていた。急いでパスポートの申請をしなければ間に合わない、 ところが早くても1週間程かかる。しかも身分確認で戸籍の添付が義務づけられており、本籍地の役場で戸籍とらなければならない。そこで、 何時ものように本籍地の役場に電話・・。
「戸籍1通送って貰いたいのですが・・」、すると、 「松谷さん、申し訳ありませんが本人確認が必要ですので免許証のコピーとか送って下さい。 そうでないと戸籍は送れません・・」、「急いでいるんですわー、 それでは間にあわんので・・・」、「大山の松谷だ・・、 あんたよう知っておっだねか・・」、「あー、それは判っておっだだいど、 この前の戸籍法の改正で本人確認が必要になっておっだけん・・・」、「だから、 あんた俺しっておっだねーか、エッ・・」、「それがそういかんだわい。 」、「、そんなら○○に取ってもらうわ・、 あれ俺の姪だけん」、「いや、 それも・・・、同一戸籍に入っている親族ならとれっだいど、幾ら親戚でも戸籍が別であれば無理だは・ ・」、・・・・、 免許証のコピー送ったところで、本人はこっちにおるのに、どうして本人確認するんだ・・・、 全くバカな・・、色々理屈をこねてみたらしいがらちがあかなかったらしい。
一旦電話を置いて、直ぐに役場に居る姪(昨年まで戸籍係り)に電話、事情を話し、「とにかく急ぐから戸籍取って送ってくれ」と頼む。ところが、姪も役所勤めで係官の言う事はよく判る、 「そら、やっぱり無理だけん」、もー、 話にならん。そこで、小生に電話をしてきたものらしい。
で、「お前、町長に電話して・・・」となった訳。「町長がそんなこと・ ・、そら無理だわ・・」、「ほなどないするねん・・・、郵便往復している時間がないねん・ ・・。」 そこで考えた・・・?。 今のところ兄貴からの電話はない。何とか上手く行けたかも・・。
隠岐の島の孤島、僅3,000人程の島で大半が顔見知り、年賀状の交換くらいはしているし、帰郷すれば、 「ヤー、元気かエー」「どげしてござっかの・・」等と声を掛け合う中でありながら本人確認が必要、しかも免許証か何かで・・・。 そら、頭に来るはな・・・。 しかし法は絶対である。誰が悪い訳でもない。
昨年まで公開原則であった戸籍の取得でである。戸籍には個人情報やプライバシーがあり、他人が勝手に取ることは適当でない、 との考え方から取得に厳しい制限が加えられ、自分の戸籍をとるのでさえ、こんな事になる。 戸籍公開の是非については私なりの意見はあるが法改正が行われてしまった今更自説をぶり返そうとは思わない。 しかし、戸籍が事実上非公開になった事により、身分詐称の有無の確認が取れなくなった。
今の世の中、あらゆる物の偽装、偽造が可能である。戸籍、住民票、運転免許書、 卒業証明書など、偽造を商売にしている人さえいる。その気になれば素人でもそう難しくはないようである。所謂、 身分を証明する資料の偽造が意外と簡単に出来るのである。ところが、個人情報とかプライバシイを理由に、 第三者がその身分証明を確認する手段を法的に出来なくしている。従がって、 偽造が大手を振ってまかり通る事となる。
身分証明の資料でさえ偽造可能なのだから、口頭での名前、経歴、身分、住所などは言いたい放題である。名詞、 履歴書なども作り放題である。第三者が確認する手段は、個人情報保護やプライバシイ保護の観点から厳しく制限されており、 一部では確認することが人権侵害であり、その為の調査を悪ととらえる風潮さえある。
土地や建物は法務局への登記が義務づけられ、所有権者や担保設定の状況、また、その履歴も詳細に記載されており、 誰でもが閲覧・取得できるようになっている。当然の事である、そうでなければ、 他人の不動産を偽って売買などと云う事が日常茶飯事におこるから。
ところが人の事に関しては、その確認の為の閲覧・取得を、今回の戸籍法の一部改正で出来なくしてしまった。悪いやつほどよく眠る・・ 何の心配も無くスヤスヤと・・・、身分詐称に法的擁護を得て。
味噌もクソも一緒にするな!、人を何と心得おるか・・、ばか者! 。 有識者なる人権の偉いさんの”お叱り”が今にも聞こえそうである。だが、「人は」 この世に造られた物の中で最も優秀な霊長と言われる存在である、と思うが故にである。「人権」 が如何に大切なものであるか、と思うが故にである。
投稿者 ks110 : 2008年06月27日 15:26