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リファラル採用とは?その効果と落とし穴

コラム 2022/04/18

昨今聞かれるようになった「リファラル採用」とはどのような採用方法のことを言うのでしょうか?
リファラル(referral)は「紹介」「推薦」という意味で、社員からの紹介や知り合いからの推薦で人を採用する方法のことを言います。
注目の採用方法と言われていますが、何も新しい手法ということではなく、むしろ昔からよくある「縁故採用」のこと。ただ「縁故採用」にはいわゆる「親のコネ」や「知り合いの娘・息子さん」といった血縁絡みの”裏口入学”的な後ろめたいニュアンスがあるのに比べ、昨今のリファラル採用はもっとラフな印象があります。縁故採用との違いを、紹介者に気を使わなくていい点だと説明したりもします。

前職で取引したことがある、業界イベントやビジネス系のSNSで繋がって以降交流があるなど、浅く広い付き合いも増えてきており、自社で人手が足らない!となったとき、特に同業種かつ横のつながりで採用ができれば、ゼロから集めるよりも採用コストも入社後の教育期間も削減できて一石二鳥ですよね。

そんな手法ならもっとどんどん広がっていいはず・・・。
しかしいまいちリファラル採用が浸透していかないのにはいくつか理由があるようです。

1,紹介者と被紹介者(応募者)の関係
採用となると”紹介された”人ばかりを見がちですが、”紹介した人”はその人のことをどれだけ知っているでしょうか。
仕事関係者ならその関与の度合いや取引規模によって理解度は全く違うでしょうし、交流会などで知り合った、SNSなどでやりとりをしているという程度であれば、あまり知っているうちに入らないかもしれません。そのような中で入社後のミスマッチが起こり双方ともに気まずい思いをすることもあるようです。

2,紹介されたという安心感の落とし穴
いくら縁故採用ほど紹介者に気を使わなくていいとはいえ、紹介者がいるという安心感はどこかで「加点」になっていると考えるほうが自然です。前出のようにその関係値に濃淡は存在するのに、すでに「加点」された状態の応募者を、他の応募者と平等にみて判断していくのはなかなか困難だと思われます。

3,紹介する側のモチベーション
リファラル採用の場合、社内のメンバーに誰かいい人いない?と声をかけて紹介をしてもらうことになるわけですが、どのような動機で紹介する人が多いのでしょうか。
ベルギーのゲント大学のVan Hoye氏による研究では、紹介行動の要因には下記4つがあるとのことです。

※引用「リファラル採用の海外学術研究レポート」
https://i-myrefer.jp/media/resource/resource_176/

紹介者の動機には上記のように様々な違いがあり、会社の採用したい人物像を事前にしっかりと共有しておく必要もありそうです。

上記見てきたように、「紹介」という手法を使うことでのメリットの反面、そこにはレベルの違いや介在する人の様々な事情が絡まってくることは認識しておかなければなりません。

企業サービスでは、採用にあたっての極力「客観的な資料」を持つことをお勧めしています。
評価や評判は人によって違うもの。
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