廣太郎物語 |

調査会社の会長ブログ

廣太郎物語

2012年03月02日

我が家の長女の友達に、カナダからイギリス留学を経て帰国し結婚。昨年出産し生後10ケ月の子供の抱える新妻が居る。

彼女が昨年の大晦日、突然子連れで娘を訪ね、我が家に来た。小生は一言二言しゃべっただけであったが、何を思ったのか、娘に、「お父さまと廣太郎(愛犬のポメ)の写真が一枚欲しい・・」との申し入れがあったらしい。

彼女は家事と子育てに追われる身ではあるが、作家に成りたいとの希望を持っており、その為の勉強なのか、写真を観て想像を膨らませ、それを物語りにする事を心がけているらしい。

その作家の卵から、小生と廣太郎の物語が昨日送られてきた。

以下、廣信と廣太郎の物語

松谷廣信は、きのこの写真を撮るのが趣味である。ある日、いつものように山に行こうとすると、妻が「家の掃除をしたいから、コウちゃんも連れてって」と言いだした。コウちゃんとは、白いポメラニアンで、本名は廣太郎という。廣信はたしかにコウちゃんを溺愛しているが、写真の撮影には邪魔である。しかし妻に押し切られ、連れてゆくことになった。

 予想通り、山でコウちゃんにふりまわされ、写真どころではなかった。「まあでも、いつもと違うルートをめぐることができたし、良しとしよう」そう思って帰ろうとすると、視界にとてもめずらしいキノコがとびこんできた。「キヌカサタケ」だ。かさの下から白いレースのような膜ががひろがっている。廣信は急いでカメラを取り出し、その優美な姿をとらえるべく、夢中でシャッターを切った。

 ふと気がつくと、コウちゃんがいない。廣信はあせった。昼とはいえ、森の中は鬱蒼としていて、薄暗い。遠くへ行ってしまっていたら、見つけようが無い。汗だくになりながら、周辺を走り回り、ようやくその白い姿を見つけたときは、ほっとした。のもつかの間、彼は悲鳴をあげた。コウちゃんが、真っ赤なきのこをかじっていたのである。「それは毒きのこだよ!」言葉が通じるはずのない相手に、廣信は思わず叫んだ。するとコウちゃんが答えた。

「シッテルヨ。デモ、イヌニハドクジャナインダヨ。イチジカンダケ、ハナセルヨウニナルンダヨ」

 廣信は、何度も頭を振り、「俺も間違って毒きのこを食べたのかもしれない」とつぶやいた。コウちゃんは「アハハ」と笑い、「セッカクダカラ、カタリアオウ」と言って尻尾をふり、近ずいてきた。

 廣信はコウちゃんを抱き上げ、じっとみつめた。何が何だかわからないが、ずっとコウちゃんと話しができたらなあ、と思っていた。このさい、幻影でもなんでもいいじゃないか。「よし、そうしよう」

 二人は語り合った。家族のこと、政治のこと、人生のこと。

 それからというもの、廣信とコウちゃんは、毎週末一緒に山に行く。山で何をしているかは、家族には秘密だ。

本当だよなー、毎週とは言わない、一回でいいから廣太郎と 心を割って話し合ってみたい・・・。

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