調査会社の会長ブログ【松谷廣信】

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御用納め

会長日記2009/12/29

今年の御用納めは今日29日。初出は5日とした。

毎年の事ながら過ぎ去った1年はアッと云う間、実に早い。苦しい時の1分はとても長いが楽しい時の1時間はアッと云う間。
時間の長さは世界共通であるが、感じる長さは人により皆違う。同じ人でも気分や状況によってその都度違う。
そんな事を考えていると何が正しいのか、何が違うのか、よく判らなくなってくる。
こんな理屈を並べ立てているときりがないのでこれくらいにするが、一時が万事で、「百万人の人が居れば百万の正義がある」
と云うのもうなずける。

そこでひとくさり、今年強く感じた事を書くことにする。以前はよくこのブログで人権問題の愚痴を独善的に並べ立てていたが、
暖簾に腕押しで、書けば書くほど空しくなってくる事を悟り、敢えて避けて来た。だが、今年ももう終わり、
この事実にだけは触れないわけには行かない。

今年、死体遺棄事件で逮捕された市橋達也容疑者と云えば、誰でもその事件背景と逃亡振りは脳裏に浮かぶと思う。この市橋達也、
仕事を転々とし最後は住み込みで土建会社に勤務していた。逃亡期間中、偽名を使い、容姿も変え、履歴は全て詐称し、
就職する先々で嘘八百を並べ勤めていたものと思われる。そして最後に勤めていた土建会社は、元受会社より大目玉。
従業員の身元も確認せず誰でも採用しているような会社とは今後取引をしない」
とのお達しで取引停止になったとか・・・。

ここで少し考えてみよう。厚生労働省は、「採用調査は差別に繋がるおそれがあるから、しないように」
との行政指導を一貫して行っている。所謂、試験と面接で採否を決めなさい、履歴確認、前職での勤怠確認、
住所氏名の確認など人に関する調査はしてはいけない、とのお達しである。で、そのお達し通りにして従業員を採用していると、
取引先から大目玉と云う事になった。

企業は取引先の信用を失えば終わりである。信用を築くにはそれ相応の年月と努力とを要するが、失墜するのは一瞬である。
企業は人なり」、
とは言い古された言葉であるが今の情報社会でも変わることはない。やはり「企業は人なり」である。その企業の礎である人の採用に関し、調べる事は望ましくないとはどう云うことか。

厚生労働省や人権団体は、人に関する調査を一くくりにして「身元調査」と云い、身元調査は差別につながるおそれ云々として、
指導しているが実は身元調査の定義を問うとまともに答えられない。 また、一般にも身元と云う言葉は千差万別に使われており、
その人、その状況によって使われ方が違うアバウトな言葉であるにも関わらず、身元調査と云う言葉を使っている。ある意味、
今の個人情報保護に似たようなところがある。

こうした事を書き出すと切がなくなるので、これを持って今年のボヤキおさめとさせて頂きますが、今年1年、
こんな拙いブログに目を通して頂いた奇特なお方に心より感謝申し上げます。本当に有り難う御座いました。良いお年をお迎え下さいませ。

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