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2008年12月27日

見知らぬ貴方へ

 はや御用納め。例年通り29日の納めにしようと考えていたが、どうも世間は27日で終るところが多いらしい。でも我が社は、 と頑張るつもりでいたが肝心の仕事の依頼が無い。掃除に2日も掛けるわけに行かず、意を決して今日で納める事とした。

 「調査会社の社長ブログ」の僅かな愛読者の皆さん、1年間本当に有難うございました。 心より御礼申し上げます。何処かで誰かが読んで下さると思うから続けることが出来ます、本当に本当にありがとう、感謝申し上げます。

 先週土曜日、何時もの様に図書館で手当たり次第に本を借りてきた。今回は正月を挟むので貸し出し期間が4週間ほどある。 そこで欲張って何時もの倍の6冊借りた。そのうちの一冊が浅田次郎の「見知らぬ妻へ」。浅田次郎が「見知らぬ妻へ」に寄せる思いと、小生が 「見知らぬ貴方へ」よせる思いは勝るとも劣らない。来年も週一は更新に勉めますので、何卒宜しくお願い申し上げます。

 それにしても厳しい1年であった。全般にはリーマンショックの9月を機に急激な不況に入ったようであるが、 弊社は今年1月から落ち込みぱなし。前年同月比でプラスに転じた月が一度も無かった。「情報産業ゆえ何事も常に先取りして」 と何時も考えてはいるが、何も不況まで先取りすることは無かろうに、確りと先取りしてしまった。何ともトホホ・・・。 しかし取ってしまったものは仕方が無い。そこで来年は好況を先取りすることに一心に努めようと思う。世間は、 後1年は先ず難しいと見ているようであるが、弊社は不況の先取り分をお返ししなければならない立場にある。 その責務は何がなんでも果たさなければ・・・。

 それでは、良いお年をお迎えくださいませ・・・。見知らぬ貴方へ愛を込めて。

投稿者 ks110 : 10:05 | コメント (0) | トラックバック

2008年12月24日

今年の漢字「変」

 今年の漢字は「」と決まった。 「変革」とか「変化」とか、色々な形で「」が多く使われ話題になった年であるが、私の感想は 「変革」とか「変化」ではなく、「何か変だ」・・・の「」な年であった様に思う・・・。

 「変革」とか「変化」と云う言葉から受けるイメージは、 私的には、自主的で先に向かっての能動的な感じを受け、昨年の「」 などよりは遥かに積極的で明るい印象である。

 ところが小生が感じた今年のイメージは、「何か変」の 「」でしかなかった。 このブログでも書いた記憶があるが、何と云ってもあの無茶苦茶な原油の高騰、その影響でガソリンが1リットル200円、 小生の出身地の隠岐ノ島などは230円まで高騰したが、今や100円を切るまでに下がっている。1年の間で100% の乱高下など投機以外の何者でもない。投機が投機筋の中だけで動いている間は良いが、 この急激な不況にみられるように額に汗することなく稼ぐ金融筋のマネーゲームが実体経済に影響し、予想もしない急激な不況に至る。 私のような経済音痴には「何か変だ」としか思いようがない。

 また、「個人情報」や「プライバシー」の考え方もそうで、 何の為に個人情報やプライバシーが大切かを説くこともせず、だだ闇雲に個人情報やプライバシーの保護を叫び、 「人権」を錦の御旗に大手を振っている人の多いことか。「人権」 を叫びながら人権無視や人権侵害が横行しているのも「何か変」である。

 「戸籍」や「住民票」問題もそう・・。 戸籍も住民票も公開の原則を崩せば、その存在そのものが何のために、と思われるくらいであるが、一部の不正取得や不正使用を防止するために、 公開原則を廃したとしか思えない厳しい取扱いにし、「」 をはびこらせるシステムを構築している。「何か変」だとしか言いようが無い。 聞くところによると大阪府は戸籍取得に対し、本人通知システムを作ろうとしているとか。それこそ、 「争い事」の火種製造工場を作るに等しい暴挙である。知事は弁護士ゆえ、 争い事が増えれば増えるほどウハウハかもしれないが、もう少し深く掘り下げて慎重に考えて頂きたいと思う。

 姓名、年齢、住所、、経歴、身分、 親子関係などは本人以外の人でも確認しようと思えば確認できるシステムを残しておかなければ、 詐称がいくらでもまかり通るおかしな社会になってしまう。先般もこのブログに書いたが、今やあらゆる証明書の偽造が割りに簡単に出来る。 戸籍も住民票も運転免許書も、いわんや履歴書や名刺などは作り放題である。ところが、 戸籍や住民票など人の身分や住所を証明するものは本人以外には入手困難、経歴の確認も本人承諾が必要となれば、 嘘がまかり通るのは火を見るより明らか。ところが、誰でも自分の事を調べられるのはいい気のするものではない。そこで、個人情報、 プライバシー、人権を盾に、「貴方のことは調べられないようにします」、「もし調べている人が居たら貴方に知らせるシステムを作ります」 と云われると、なるほど、それは良い事だと皆が賛成する。たしかに皆が善良で嘘をつかないのであればそれで良いが、それ程世の中は甘くない。 ところが、「何か変」と思っても「騙されているのでは」と感じても、 調べることが出来ないシステムを作られてしまえばどうしようも無くなる。何処の誰が何を意図しているのか知らないが、 今現実にそう云う社会が作られようとしており、可也の段階まで進んでいる事は間違いない。とにかく「何か変だ」。

 今年のぼやき納め。

投稿者 ks110 : 15:49

2008年12月15日

感動

 早や師走。12月は「師も走るほどに忙しい」と云うが、その通りで、師が走るくらいだから凡人はなおさらである。超多忙、「何が」、 「資金繰りが」と云うのが関西人の乗りで、昨年までは少々資金繰りが忙しかろうが何だろうがジョークを言い合い遊んでいたが、 今年の年末はそうも行かない。リーマンショック以後の不況は余りにも急激で、 少々の事はジョークで笑い飛ばしていた小生の友人達も今ひとつ顔色が冴えない。そこで、 「こんな年は早く忘れてしまおう」という事なのか、やたらと忘年会の誘いが多く、 先週は日曜から金曜まで6日連続の飲み会となった。東京で2日、大阪で4日と続き流石にこたえた。

 その中、東京の行き返りで読んだ本が、「太郎が恋をする頃までには・・・」(栗原美和子 筆)。 書き出しは何だ・・・と云う感じであったが、読み進むに連れて恐いほどに入り込まされ、字が霞んで見えなくなる、 車窓の風景に目を転じ涙をごまかす、その繰り返しであった。何故それほどに感動したかと云うに、 文体からしてノンフィクションの社会派私小説としてとらえていたから。ところが実際は、 ノンフィクションとフィクションを入り混ぜて私小説にしたものである事が判り、何とも云えない複雑な気持ちになった。「こんなの有りか・・・ ?」と云う感じ。

 ところが一昨日の土曜日、2660地区のロータリーの地区大会のフィナーレで聴いた「佐藤しのぶ」の歌声、同じ涙でも全く違ったものであった。 60年間の人生で、正直、歌と歌声に涙したと云うのははじめてであった。それも、気がついたら涙が溢れていた・・・と云う感じ。 何とも云えない感動であった。

投稿者 ks110 : 17:38

2008年12月08日

履歴書詐称(経歴詐称)

 危惧していたことが現実に。以前このブログにも書いたが、今の個人情報保護や人権の流れからすると「履歴書詐称」が蔓延し、東大や京大卒が倍増するのではないか・・?、 との警笛を鳴らしたが、徐々にその危惧が現実化しつつある。その事を実例をもって紹介したいと思う。

 先般、クライアントの某企業から久し振りに電話、「一寸相談したいことがあるので来ていただけませんか」、「ハイ判りました。直ぐにお伺いしま」。 担当の営業マンは喜び勇んで飛び出して行った。で、持ち帰った資料は可也の量。ひと目見るなり、履歴書5?6件はあるな・・・ と喜んだのも束の間、実際はさに非ず。たった1件の雇用調査であった。ただ単に調査の為の参考資料が多いだけ。

 理由は、履歴書に添付された資料が通常の職務経歴書の外、 卒業証書の写し1通、卒業証明書の写し1通、在職証明書2通、資格の証明書2通、国家試験の一部合格証明書1通。 ご丁寧と云うか、お見事と云うか・・・、驚嘆に値するほどキチッとした履歴書と、その履歴を証明する添付資料であった。

 此処までの資料を揃えての応募ゆえ、企業は経歴については「疑う余地なし」として、 採用調査を省略し面接だけで採用を決定。即戦力として、そこそこのポストを用意し就業して貰った。 ところが思った程に仕事は出来ない。会話の中にも時々アレッと思うようなところがある。

 そこで、疑問に感じた人事担当者が、弊社に「一寸来ていただけませんか・・ 」と、なった訳らしい。

 早速その履歴と添付資料に基づいて経歴調査を開始。ところがご存知の通りで、 学校は個人情報を盾に卒業確認には応じない。企業は在職確認に応じない。お手上げである、ところがそこで手を上げたのでは調査に成らない。 調査員は何時もの通り、あの手この手で苦心惨憺。結果は、大学は2校ともウソ、職歴も全くのデタラメ。

 何でその事実が判ったかと云うに、奴さんの提出した添付資料の書式や内容が本物と少しづつ違っていたため。こう云うのを一般に 「墓穴を掘る」と云う。

 卒業証書は文面に若干の違いがあった。卒業証明書は学長名が違っていた(代の違う学長名)、在職証明書は書式に違いがあった。等などで、個人の事は云えないが自校、自社が発行したものか否か、 書式やその外の内容については個人情報とは別として、ご協力頂けたと云う訳である。

 笑い話のような本当の話。  こんな世間に誰がした・・・・♪ 。

                              

 

投稿者 ks110 : 15:47

2008年12月03日

十三と云う街

 大阪に「十三」(ジュウソウ) と呼ばれる下町がある。大阪市の北部に位置し、淀川の北岸に広がる大阪特有の極々庶民的な街である。東京の下町とは随分違い、 大阪南の下町ともまた違う。誰の歌だったか忘れたが昔、「十三の姉ちゃん」 と云う歌が流行ったことがある。所謂、歌になる程に独特の味を持った街と云うことであろう。

 その十三に知人を尋ねた日のこと。夕方知人宅に向かって表通りから少し入った路地を歩いていると、 人目もはばからず立ちションをしている男がいる、余りいい気はしないが道は一本、仕方なくその人の横を通りかけると、 「今晩は・・」と声がする。 アレッと思って回りを見回すが誰も居ない、立ちションの彼と私の二人である。と云うことは・・・彼が私に「今晩は・・」と挨拶したらしい。全く見も知らずの人であり、しかも立ションをしながらである。普通、 挨拶をされたらあいさつを返すが、流石にこの時は引いてしまい、黙って通り過ぎた。

 知人に合うなり、その話をした。「今おかしな人に合ってん、 十三には変わった人がおるナー・・」と、すると、その知人、「何言うとんねん。 十三の人は皆そうやで。知る知らないに関係なく、朝顔を合わせれば、お早うございます、 夕方顔を合わせれば、今晩は・・、お休みなさい・・ 。皆が声を掛け合う。若い人でも皆そうするでー」と云う。「ほんまかいな・・ 」、「ほんまや・・」、「顔見知りでなくても?」、「そうや、顔見知りでなくても。 中には、昨日寝れなくてな・・等と話し掛ける人もいる・」 とのこと。

 どうも、おかしな人は小生の方であったらしい。彼から見たら、 立ちションしながらでもわざに挨拶したのに知らん顔で通り過ぎるなんて・・・、と云うことになる

 その話を聞いたとたん、立ちションの彼(40歳前後)に何とも云えない親しみを覚え、引き返して「今晩は・・」と挨拶をしたくなった。と同時に、 十三と云う街が何となく好きになった。

投稿者 ks110 : 15:04