学歴詐称(経歴詐称) | 調査会社の会長ブログ【松谷廣信】

調査会社の会長ブログ

学歴詐称(経歴詐称)

2007年06月29日

 学歴詐称。

 大阪市は、職員965名を学歴詐称で停職1カ月の処分にしたという
関市長は市民に申し訳ないと陳謝しながら、「こんなに学歴詐称が多くあったなんて・・
と驚きを隠さない。今頃何を言っているのですか・・、と言いたい。

 ここで一寸考えて頂きたい。本来採用されるべきでない人、所謂、採用条件にみたない人が虚偽の申告(履歴詐称)
をして採用された訳である。と云うことは、同じ数だけ、本来採用されてしかるべき人が、虚偽申告の人の為に不採用となった訳である。

 学歴を詐称していたと云うことは当然職歴も詐称しているはず。そうしないと履歴の辻褄が合わなくなるから。と云うことは、
面接時の応答も、其れ相応につくり話をしないと上手くいかない。嘘を嘘で塗り固めて採用され、
正直者は不採用になったと言う訳。

 国も府も市も、従来から採用時の調査には極めて否定的である。「採用調査は差別につながるおそれがあるから」
と云うのがその理由である。その結果が、今回明るみになった大阪市の大量学歴詐称問題である。採用調査は差別につながる云々で、
結果的に大阪市は大変な差別採用をしていたのである。
不採用になった人にこの事をどう説明するつもりであろうか・・・。

 以前、大阪府と市が主体となって、「公正採用調査システム検討会議
と云うのが約1年かけて行われた。その会議の委員として、当時業界を代表して出席させてもらった。

 委員のメンバーは、有識者と言われる大学教授や弁護士の外、行政、経済団体、人権団体、労働組合の代表など10数名であった。
検討会議は、その直前に起きた差別調査事件を受けて設けられたものであり、調査業界にとっては極めて厳しい状況にあった。

 そんな中で私が必死になって主張したのは、この事であった。少なくとも「公正採用」
をさけぶのであれば、応募者の履歴や職務経歴書が正しいか否かを調べ、正しい履歴や職務経歴に基づいて判断しなければ公正さを欠く」
と。虚偽の履歴がまかり通るのはおかしい、と声を大にして主張した。ところが、えらい先生方には中々理解して貰えなかった。

 調査することによって人権、プライバシーが侵されることは確かにあると思うが、調査しなかった為に人権、
プライバシーが侵されることもある。「公正採用の為には調査は必要不可欠なものである」
と思うが如何でしょうか。

 965名の学歴詐称職員はそれでも1か月の停職でこれからも勤める事ができる。しかし、
採用されなかった者は一日たりとて勤める事は出来ない。
正しい履歴に基づいて公正な判断がなされていれば採用されていたかもしれない多くの応募者のことを思うとき、怒りを覚えずにはいられない。

 

 

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コメント

  1. 初めまして!
    とても面白いブログですね。
    これからも読まさせていただきます。
    少し疑問に思ったので質問させていただきます。素人質問なので少々のことはお許し下さい。
    転職した場合、社会保険や雇用保険の関連で過去の経歴(例えば1?3社勤めていても1社にまとめているとか)は分からないものなのですか?←分かれば試用期間で首にすることもできそうですが。
    多分、前職についてはわかると思いますが…

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